うつ病チェックで早期発見|早めの治療が早期回復への近道

医療

症状が進行する前に

カウンセリング

自己診断のポイント

うつ病患者は年々増えていますが、この病気は誰でもかかる可能性があるのですから他人事ではありません。症状が進行してしまうと治るのに時間がかかります。心の病のうつ病も身体疾患と同様に、早期発見早期治療が望ましいのです。そのためには、1人1人がうつ病に関する知識を持って日常生活を送ることが必要です。社会の中でうつ病患者が増えれば、さまざまな活動に影響が出てくる可能性もあります。平成27年12月に労働安全衛生法が改正され、50人以上の労働者がいる事業所でのストレスチェック実施が義務付けられました。これは各人のストレスに関する質問票から成っていて、委託された産業医または保健師が実施します。さらに一歩踏み込んで、うつ病のサインを自己診断するのは早期発見の上でも有効です。自分にうつ病の疑いがあるかどうかをチェックするには、いくつかのポイントがあります。特に理由もないのに憂鬱な気分が何日も続いていないかどうか、何に対しても面白さを感じなくなったかどうか、という2点は最も重要なチェックポイントです。他にも食欲の異常や体重の増減、睡眠状態、疲労感、集中力の低下などをチェックしてみて当てはまる項目が複数あれば、うつ病の疑いが濃くなります。

治療の実際

自己診断の結果うつ病の疑いがあると判断したら、できるだけ早く医療機関を受診することが早期治療につながります。その際にはうつ病の治療を専門に行う心療内科か精神科を選ぶべきです。頭痛や倦怠感など身体症状が強く表れているようなら心療内科、そうでなければ精神科が相応しいと言えます。医療機関では専門の医師が高度な知識と豊富な経験に基づいて診断してくれます。医師にとっては患者への問診が最大の情報となりますから、医師に自分の心の状態をできるだけ詳しく打ち明けることが重要です。うつ病と診断された場合は投薬治療や心理療法が実施されます。うつ病はセロトニンなどの脳内神経伝達物質の働きが低下することによって起きるので、この状態を化学的に改善させるため抗うつ薬などの薬が処方されるのです。心理療法では精神科医や臨床心理士との対話を柱として、発症に至ったプロセスを自己分析していきます。自分を外側から見つめ直すことで、それまで意識されていなかった問題点が明らかになります。うつ病治療は、まず自己診断からスタートします。日頃から自分の心の状態をチェックする習慣を身につけることで、万が一うつ病を発症した場合でも早く治すことが可能になるのです。